折り紙

ッん。」

あとちょっと。」

………っう。」

菊はアーサーに抱かれ手を必死に伸ばしている。

あっ。」

「取れた?!」

押し込んでしまいました。」

残念そうに菊はうつむく。

二人は高い棚の上にあった箱をとろうとがんばっていた。

「というか、何であんなところに置いたんだ?」

「何故でしょう。分かりませんね。」

「何が入っているの?」

「それを確かめるためにもう一度案を考えましょう。」

俺が椅子とか台に乗って菊を俺があげるとか。」

「やってみましょうか。」

台のようなものを引っ張ってきて菊はアーサーの力を借りて棚に上がった。

「取れました。あの降りられません。」

 アーサーが手を伸ばすが菊は怖いと言う。

「とりあえず、その箱を下ろせ。」

箱を受け取りアーサーは横にどかす。

「ちゃんと受け止めるから飛び降りろ。」

。」

菊は一回深呼吸をして飛んだ。

アーサーの腕の中で菊は涙眼になっていた。

よしよしと菊の頭を撫でる。

「で箱に何が入っていたんだ?」

「あけましょうか。」

そっと空いた箱の中には折り紙が入っていた。

「それなんだ?」

「折り紙ですよ。」

翠の折り紙を渡して言う。

「ここは

 

 

一緒に折鶴をおってお互い交換した。